吹きすさぶ冷たい風は、
やがて到来する季節の匂いを含み、
私にとっての暗黒の季節の出口が近いことを、
それとなく知らせてくれた。
Eddie Mというジャズ・サキスフォニストの「Ward Street (1998)」というアルバムに、
この曲が収録されていた。
Sheila Eの「Hold Me」。
Eddieのサキスフォンに絡みつかれたSheilaのその声は、
麗しさと円熟味を増し、
1987年に生まれたこの曲が、
芳しい大人の女性の曲になっていた。
そして、まだ当時は背伸びをしてこの曲に触れていた私も、
ようやく、カカトを床につけてこの曲と向き合えるようになった。
残りわずかになったHarperの12年をグラスに流し込み、
Sheilaの声に身体ごとよりかかった。
Every time I hear your voice・・・
あなたの声を聞くたびに・・ Touch me ・・・
触れて欲しい・・ Hold me・・・
そして、抱きしめて欲しい・・ 緩やかな季節は、
もうそこまで来ている。
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- 2008/03/01(土) 23:18:03|
- Soul Music
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| コメント:2
>ようやく、カカトを床につけてこの曲と向き合えるようになった。
この曲に違わず
年を経てようやくしっくりなじむように感じる曲はたくさんあります。
何も変わっていないつもりで生きているのに。
showzonoさんがあの頃からずっとSheila Eを見守り続けた愛情の深さのおかげで
私はどんどん彼女の本当のすごさを知ることができ、感謝です。
- 2008/03/29(土) 20:30:41 |
- URL |
- m-asa #-
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Sheila Eの「E」はEscovedo(エスコヴェード)でして、ラテンジャズの世界では有名なパーカッション一家です。
彼女のデビューがPrinceによるプロデュースだったせいで、いまだになかなかあのイメージが一般的には払拭しきれない感がありますね。
近年の彼女はまさに円熟期にはいって、たおやかさのようなものを感じるようになりました。
いつもでたってもSheila Eは私にとっては素敵過ぎる存在なのです。
ところで、このポストがあやうく放置されるところでした。ありがとうございます。
御礼にこんななつかしい画像を見つけたのでご覧ください。若い頃のSheilaもやはり素敵です。
http://jp.youtube.com/watch?v=ct6kles6_MM
- 2008/03/30(日) 17:00:11 |
- URL |
- show-zono #WkRHyY6E
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