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1970年という年に生まれた曲に触れることは少ない。
だけど出会ってしまった。
この曲は彼女の看板とも言うべき名曲のように
多くの人間たちに語られることはない。

ゆっくりとキーを押される緩やかなピアノの音色に、
これまでに訪れたことのない場所に密やかにいざなわれた。
1970年という時代背景からかBeatlesのサウンドメイクの影響を受けた、
Donny Hathawayによるライティングは、
何ひとつ足されず、
何ひとつ引かれず、
現物のまま、30数年の時代を超え私の魂まで確実に辿りついた。
Roberta Flackの朴訥な声に耳をあて、
私はゆっくりと目を閉じ、
このSoul Musicという音楽に出会えたことを、
見えることのない存在に感謝した。

暮れ行く空を見上げ、
美しいものはかけがえなく、
普遍的であることを知る。
私たちは現代に生まれた音楽を、
30数年後に変わらず愛でていられるだろうか。
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- 2008/07/12(土) 22:20:03|
- Soul Music
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| トラックバック:0
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| コメント:4
「かたち」あるものは、いずれ崩れ消え行くもの。
30数年の歳月に耐え、尚朽ち果てぬものとは一体何でしょうか?
- 2008/07/15(火) 01:36:32 |
- URL |
- staygold #cL7PnxO2
- [ 編集]
好きな曲は多かれど、これほど聴き流しができない曲もそうはありません。
引き込まれてしまって、ずっと音を追いかけることになる。しかもかなりの集中力で。
Donny Hathawayが音の中にいるのでしょうね。
自分がイメージする『Soul Music』ってこの曲なんですよ、実は。
これほどBeatlesの色が濃いというのに。おかしいですよね。
翳りや激しさが、圧倒的な美しさをもって心の芯を揺らします。
70年代の音とRoberta Flackの声が、痛いくらい生々しく伝えてくれるのです。
この曲を聴いて何も感じなくなったら、
僕は自分のことを「人間として終わった」と思わざるを得ません。
- 2008/07/15(火) 17:15:54 |
- URL |
- la_spellbound #-
- [ 編集]
>30数年の歳月に耐え、尚朽ち果てぬものとは一体何でしょうか?
本当に美しいSoul Musicのような音楽かもしれませんね。
- 2008/07/15(火) 23:32:48 |
- URL |
- show-zono #WkRHyY6E
- [ 編集]
もう数年前にこの「Gone Away」を取り上げたことがあったのですが、現在の自分の感覚でもう一度この曲と向き合ってみようと思いました。
自分にそこまで思わせてくれる曲というのは実はそんなに多くはありません。
本当に素晴らしい曲の意味について表現しようと何度も試みるたびにはね返されてしまうようです。なぜなら本当に美しい曲は理屈を超越してしまっているからです。
当時のDonny Hathawayは黒人音楽以外のエッセンスを貪欲に取り入れていました。黒人文化の価値を高めようという彼の狂おしいほどの焦りのようなものが伝わってきますね。
この曲のサウンドメイクがBeatles後期の方法論を取り入れているのはそのためかもしれません。
このような曲について語りたいという意欲が翳り始めたら私もこのブログのやめ時かもしれませんね。(笑)
- 2008/07/15(火) 23:49:27 |
- URL |
- show-zono #WkRHyY6E
- [ 編集]